FXの利益を生み出す仕組みを簡単に解説します!
FXの利益を得る仕組みは2つあります。為替差益とスワップポイントです。この2つは逆に損(リスク)にもなりますので、仕組みをしっかりと理解しておきましょう。解説していきます!
【FX】為替差益で利益を出す
FXは、他国の通貨の為替レートを見てその通貨を売り買いする取引です。
その通貨が今より高くなるか安くなるかを予想して、それが予想通りに動けば利益を得られるというものです。
たとえば…
今、1ドル100円ですが、あなたはこれから円安ドル高になると予想してドルを購入。
すると予想通り、1ドル120円になりました。
この20円があなたの利益となります。

もしドルを1000ドル購入していたとすれば、20円×1000ドル=20,000円の利益です。通貨を買う時と売る時(あるいは逆もあり)の差額が利益となります。
もちろん予想が外れてしまえば損します。「FXが怖い」「危ない」と言われるのは「得もあれば損もあるから」です。
銀行の円定期預金のように元本が保証されないのはたしかに不安ですよね。ただ、円定期預金は現在ほとんど利息がつかないので、FXなどのリスクがあるけれどリターン(利益)も期待できるものが注目されているのです。
【FX】スワップポイントで利益を出す
FXでは、スワップポイントで利益を出すことも可能です。
スワップポイントとは、2つの通貨を交換するときに生じる金利差のことをいいます。
金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買った場合、その金利差分をスワップポイントとしてその通貨を保有している日数分、毎日精算され受け取ることができます。
たとえば…
豪ドルの金利が2.5% 日本の金利が0.1% で豪ドルを買う(=円を売って豪ドルを買う)
2.5%-0.1%=2.4%
この2.4%分のスワップポイントを豪ドルを保有している間は毎日精算されて受け取ることができます。
注意しなければいけないのが、この逆パターンをした場合。
0.1%-2.5%=-2.4%なので、2.4%分のスワップポイントを支払わないといけません。その通貨を長く保有すると毎日スワップポイント分が投資している資金から減っていきます。
毎日、各業者が定める時間にスワップポイントが±されるので、マイナススワップの通貨で取引をしたい場合は、短い期間で決済しましょう。
デイトレードやスキャルピングといって、数秒から数時間で売買する取引方法であればスワップポイントはあまり関係ありませんが、スイングトレードのように数日〜数カ月で取引を完了する場合は、注意が必要です。
大きな額をかけていたり、スワップポイントが大きいと、日を追うごとに、マイナススワップが蓄積されていきます。金利は、新興国ほど金利が高いので、米ドルとトルコリラ、日本円と南アフリカランド、というように先進国と新興国の通貨で売買する際には、とくに気をつけましょう。
ただし、FXは通貨を買ってから売るだけでなく、売ってから買うこともできます。売→買ではスワップポイントがマイナスでも、買→売では、スワップポイントで大きく利益を上げることも可能です。
FX初心者の場合、最初からスワップポイント狙いで新興国通貨に手を出すのはリスクが大きいので、まずは円と米ドルから始めることをおすすめします。
【FX】為替差益とスワップポイントまとめ
- FXは為替差益とスワップポイントで儲けたり損したりする
- スワップポイントは国の金利の差
- スワップポイントで儲けたいなら長い期間投資するスイングトレードがおすすめ
- 新興国の通貨で取引するならスワップポイントに注意しよう